みなさん、こんにちは。お昼の校内放送の時間がやってまいりました。 あっというまに一週間がすぎました。 またまた木曜日担当、ホカマアヤコです。今日も首里高・校舎2階、職員室の斜め向かいの角の小さな放送室からおとどけします。 みなさんに喜ばれると断然はりきって調子にのっちゃう第5回目を迎えました。今日の校内放送のテーマは「一緒にいるとほっとする友達 - たとえば金城ゆうこ」でお送りします。
1曲目はきょうのテーマにもなっている金城ゆうこさんからです。
実は、第一回目の校内放送をしたあと、もしリクエストがこなかったらどうしようという心配から、ゆうこちゃんリクエストしてねとそっとメール送りました。すぐ返事が来ました。だから一番最初のリクエストは実はゆうこちゃんだったんです。こんな感じで、校内放送のリクエストではゆうこちゃんにいつも助けてもらっていました。本当にありがとう(横にいるゆうこちゃんをみて、にっこり)。
私はこんなんですからあちこちとびまわって、いろんなタイプのお友達とそれぞれ楽しくつきあっていたのですが、そんな私にとってゆうこちゃんはまさに「一緒にいるとほっとする友達」でありました。
きっとみなさん(男子も女子も)にもそんな友達がいた(いる)にちがいありません。「ホカマアヤコときんじょうゆうこ」というお友達関係図に、あなたとあなたのほっとできる友達を重ねて、思い浮かべて今日はこの放送を聞いてくださいね。
では「最近頭の中でぐるぐるまわってる曲お願いします」と書いてくれたゆうこちゃんのリクエスト曲、長いことお待たせしました。
ホール&オーツの「プライベート・アイズ」いってみよう!
じゃ、慎太郎よろしく!
<<今日はどうしても抜け出せない、ヤバい、最近気づかれているかもという稲福くんの代わりに、唐真慎太郎(43期生放送部とうましんたろう)の影を呼びました。金城ゆうこが来るよと言ったら「え、ゆうこさんに会えるんですか?」と喜んで来てくれたよ。じゃ、FMエアチェックから流してもらいます。>>
http://www.youtube.com/watch?v=ReqzhChBk0A“watching you watching you watching you......” ううむ。確かに、頭の中でぐるぐる回る曲だ・・・。
私とゆうこちゃんは、幼稚園から同じ学校ですが。親しくなったのは、中学校3年生で同じクラスになった時からです。そのころからいつも感心していたのは、ゆうこちゃんの聴く曲のセンスの良さでした。洋楽も邦楽もいろんないい曲をゆうこちゃんに教えてもらいました。
識名のゆうこちゃんのお宅の2階にあった、自分のお部屋に上がらせてもらって、新しく仕入れたというLPをかけて一緒に聴いたことが何度もありました。窓から差し込む日曜の午後のやさしい日ざしの中で、二人で楽しく音楽聞いたねえ。歌詞カードみて英語で一緒にうたった・・・。その中でも印象に残っているのがこの人のこのLP。その中からLPのタイトルにもなっているこの曲をおかけします。
ビリー・ジョエルで「イノセントマン」。
じゃ、慎太郎よろしく。
<<ゆうこちゃん持参のLPを大事そうに開いて、慎太郎が慎重にレコード針をのせて、スタートです。>>
http://www.youtube.com/watch?v=exSD7rHVI4Uきゃービリー!
髪の毛薄くなっても、おなかが出ても、あなたは私たちの永遠のロック・スターよ!すてきです。
このビデオは、2006年に東京ドームで行われたコンサートだということですから、ビリー・ジョエル57歳の映像です。声のつやはぜんぜん失われていませんね。りっぱです。
私は、アメリカ・オハイオ州に留学したときに、ビリーの野外コンサートに行ったという自慢があります。サービス精神満々のとてもエキサイティングで楽しいコンサートでした。ピアノ弾き語りで、「小学校のとき、うちのおかんが『ビリー!ピアノの練習やったの?』と叫んで、友達とも遊べずピアノの練習さ、ポロポロリン(ピアノ音)、ハイスクールに入ったらまたおかんが 『ビリー!ピアノの練習やったの?』 と叫んで、ガールフレンドとデートもできず、ピアノの練習さ、ポロポロリン(ピアノ音)・・・」と、こんな感じで自分の半生を語るシーンが印象的で面白かった。あんなふうにピアノ弾きながら話ができたらどんなにいいだろうと思いましたよ、 ポロポロリン(ピアノ音)。
私のこれまでの生涯のうち、結婚式で友人代表としてスピーチをしたのは後にも先にもひとつしかありません。それが、ゆうこちゃんの結婚式でした。頼まれたときはとても光栄に思いました。どんなことを話したかほとんど忘れちゃいましたが、ひとつはっきりと覚えているのは。
「新婦は無垢(むく)の純白なウエディングドレスを着るというイメージがありますが、私にとってゆうこさんは、色にたとえますと、ちょっと近寄りがたい緊張をさそう真っ白という色ではなく、心を和ませてくれる自然な生成(きな)り色という色です」
と、自分でもなかなかよくできた言い回しだ(よっしゃ)とはりきってスピーチをしました。が、あとでゆうこちゃんに「わたしは、黄ばんでるんだね」とぽろっと言われて。「否!そうじゃない、それではない、ぜんぜんちがう、なんでそんなことに!アワワ」と人目に知れず泣きそうに反論しました。もちろんゆうこちゃんも悪気はなかったはずです(ちらっと横目で見る)。
ですから、この公共の場でみなさんに証人になってもらい、改めて訂正させていただきます。
ゆうこさん、あなたは黄ばんでいるのではなく、大自然の栄養をたっぷり吸い、母なる太陽のエネルギーを受けてすくすく育った、人にも環境にも優しい、私の心を和ませる、正真正銘のオーガニックの生成り色なんです!
生成り色のゆうこさんのセンスの良さは音楽に限ったことではありませんでした。一緒にビデオを借りてきて映画もよく見たねえ。うちにはビデオデッキなんていう気の利いたものが当時はなかったので、またもやゆうこちゃんのお宅にお邪魔して映画を一緒にみました。洋画が多かったのですが、邦画もたまにありました。邦画の代表的な作品と言えば、これの右にでるものはありません。
今日はこの映画のラストシーンとともに、音楽をかけて最後の曲とします。ヤス役・平田さんのファンだったゆうこちゃんに捧げます。
「蒲田行進曲」
<<慎太郎が貸しレコード屋から借りてきた、サウンドトラックのLPからかけます。>>
http://www.youtube.com/watch?v=iGs87qSYLtIみなさん、しばらくご無沙汰になっているかもしれない、あなたの「一緒にいるとほっとする」お友達に、「元気?あなた/オマエのこと考えてたよ」って連絡とってみてはどうでしょう。そんなあなたのたった一言が生成り色のパワーを発揮します。
今日もこの言葉とともに、ゆうこちゃんと一緒に手を振ってお別れです。
「あのときぼくらがいた。きみにまたあえてでーじうれしい!」
それでは、次回まで。さいなら・さいなら・さいなら!
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*参照したビデオクリップ(登場順)