みなさん、こんにちは。お昼の校内放送の時間がやってまいりました。まいどおなじみ木曜日担当、ホカマアヤコです。今日も首里高・校舎2階、職員室の斜め向かいの角の小さな放送室からおとどけしますよ。次々とみなさんが曲をリクエストをしてくださるので、涙なみだの喜びいっぱい6回めを迎えました。ありがとうございます。
さて、今日の校内放送のテーマは「あの頃できなかったけれど、今ならできるかも」でみなさんに考えてもらおうと思います。もう一度言います。今日のテーマは、「あの頃できなかったけれど、今ならできるかも」。私の場合は・・・と自分のことを考えながら聞いてくださいね。
リクエスト1曲目は、いつも楽しいかきこみで私たちを励ましてくださっている貴子さんからです。ひさびさの邦楽です。チェッカーズで「Song for USA」。
曲をおかけする前に、ぐだぐだと前置きを。
私が校内放送の原稿を書くときは、何はともあれみなさんからの涙が出るほどありがたいリクエスト曲からスタートします。その曲をYoutubeで探して、同じ曲でいくつか違うビデオを聴くわけです。それを聴いて(たいてい涙腺がゆるんだまま)ふつふつとわき上がってくる感情がその日の校内放送のテーマを決め、2曲目3曲目が自然と引きだされてくるわけです。そうやってできたストーリーにみなさんからのカキコミで補足されたディテールが組み入れられて、形が整います。これは最初から意図したことではなくて、やりながら考えてここにたどり着きましたし、これからも変わっていくんだろうと思います。どちらにせよ、私が一番楽しんでいることは間違いなしです。で、これまでたいていすーっと直線的に紡ぎだされてきましたが、貴子さんからこの曲を受けたときに、ストーリーを考える行程が、直線的ではなく、2転も3転もしました。その主な理由は、私がこの曲を知らなかったことにあります。安易に「 USA」のテーマでいいじゃんと決めてかかり、さあ「USA」とかけて「首里高校」と解く、その心は・・・うっうっ、と答えが出ないまま、つまってしまいました。
(この続きは曲をおかけしてから)
2010年にホカマアヤコがこんなに苦しんで涙することもしらないで、1986年の貴子さんは・・・
「高3の夏、インターハイの試合の為に福岡へ飛んだ時に飛行機の中で流れていたな~♪
楽しかったな♪ 最後の試合となった九州大会!」
・・・ほら、こんなに浮かれて聞いていた曲です。では、いってみよう!
<<稲福くんが「やっぱりもうちょっと間をおいてからのほうが」と申し訳なさそうに断ったので、先週にひきつづき唐真慎太郎(43期生放送部)の影に来てもらいました。FMエアチェックから流してくれるようです。>>
http://www.youtube.com/watch?v=KL4FeQBO4eQ チェッカーズ、あまりにもぱーっと人気が出たので、そのブームに乗りきれずにいた私でしたが。こうやって今改めて見てみると、ジャニーズなみにみんな歌も踊りも練習していたんだろうなあとがんばりが伝わってくるよいグループですね。もちろんいい歌もいっぱい出したもんね。はい、じゃここでひとつ「 あの頃できなかったけれど、今ならできるかも」=> チェッカーズの曲をデビュー曲から聞きとおす。
(冒頭の話のつづき)
USAというテーマは私にとって身近であると同時にあまりにも大きすぎて、収拾がつかないという点で行き詰まりました。こういうときは、<類似点>を探す技法を用います。「SONG FOR USA」なら「BORN IN THE USA」じゃん、やっぱり。とブルース・スプリングスティーンのビデオを見て回り、歌詞を探して読んでみました。1)ブルースのだみ声・叫びに私が耐えられない。2)歌詞の内容が重い(ベトナム戦争)。で却下(あの、もし「 BORN IN USA」がリクエスト曲だったらちゃんとかけますし、それ中心に考えていきますので大丈夫です。組み合わせが悪いから却下というだけです)。「 あの頃できなかったけれど、今ならできるかも」=> ベトナム戦争について学ぶ。
類似点が駄目なら、<関連点>。高校2年生のときにアメリカからロータリークラブを通して交換留学生として首里高にやってきた女の子(ジェニファーだかステファニーだか)がいました。すごく印象的な思い出があります。放課後、首里高から国際通り方面に向かって、将来はどうしたいだの十代の若者が話しそうなことをいろいろ話しながら二人でてくてく坂を下って歩いていました。都ホテルに近づいたとき、すでに彼女は私を仰天させてました。"I'm going to run for president of the USA (アメリカ大統領に立候補するつもりよ)"と億面もなく言い放ったからでした。
「ア、アンタが大統領に?ホントカヨ。さすがアメリカンドリームと言うだけあって、アメリカって国はすごいなあ」と口に出さずにびっくり感心して、"That's wonderful!"ニッコリ微笑みました。忘れもしない、そうやって都ホテルの前に来たときに、彼女はピタッと立ち止まり、カバンの中からおもむろに赤いラークの箱とライターを取り出しました。"Do you mind?(いいかしら?)"と。私はあまりの驚きに卒倒しそうになりました。「おいおいおい、十代でタバコ吸ってるア、アンタが本当に大統領に立候補するのかよ!」。後日、彼女に頼まれて、アメリカのお母さんに送るメッセージテープを放送室で録音したんですが、そのテーマ曲が素晴らしく、この曲を耳にする度に、ジェニファー(あるいはステファニー)は本当に大統領立候補をこころみたんだろうか、あるいはヒラリー・クリントンの信望者になったんだろうかと来し方行く末に思いを馳せます。
では、スティービー・ワンダーの"I just called to say I love you".
「あの頃できなかったけど、今ならできるかも」=> 都ホテルに泊る。
<<慎太郎、貸しレコード屋からかりてきた、LPからかけてくれます。>>
http://www.youtube.com/watch?v=wYZKS8XUMuo さて、ここで緊急連絡が入りました。お、関東組の3人が来てくださっています。
まさおさん、たかこさん、うえまゆうこさんです。まさおさん、それは何ですか?あ、マラカスですか。連絡をお伝えする間にバックでそれをシャカシャカ鳴らしてくださるんですね、さすが思いやりと芸が細かいです。それで、たかこさんが連絡内容をしゃべっている間に、うえまゆうこさんがシャカシャカに合わせてエイリー気分で踊るんですか。なかなかこってますね。え?それくらい派手にアピールしないと、沖縄在住同期生をおおたかつゆきの大くわちにとられるし、もしかしたら、関東在住も沖縄に帰っちゃうかもしれないよお。ですか。なるほど。
ではどうぞ。
シャカシャカ・シャカシャカシャカシャカ・ シャカシャカ・シャカシャカシャカシャカ・ シャカシャカ・シャカシャカシャカシャカ・ シャカシャカ・シャカシャカシャカシャカ・だんすだんすだんすだんすだんすだんす
12月19日(日) 17:00~
Roots!にて(横浜西口 東急ハンズ側)
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連絡先の知っている方にはすでに連絡済みですが、関東在住でも連絡先のわからない方も大勢いると 思うので、当日都合のつく方はいらして下さ~い!
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沖縄からもぜひ出張して来て下さいね~♪
連絡先→ 大田 080-5495-0508
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ありがとうございました。3人でくるくる踊りながら回って退場してください。この小さい放送室で聞くとマラカスなかなかうるさい楽器です。うえまゆうこさんなかなか上手に踊ってくださいました。映像で見せて上げらないのが残念。
(では、つづき)
よく考えたらアメリカ関連もあまりにもその範囲が広くて、「ジェニファーの思い出」の後から続かなくなってしまいました。そうきたら、<
ずらす>技法に行くしかないじゃないですか。USAをずらせばもちろん、カナダ。
カナダ人の80’sシンガーと言えば、なんたってブライアン・アダムスです。実は彼がカナダ人とは知らなくて、こんかい慎太郎がそっと教えてくれました(大ファンなのよね)。
これが今日最後の曲となります。これも一世風靡した素敵な曲です。
ブライアン・アダムスの「ヘヴン(Heaven)」
「あの頃できなかったけど、今ならできるかも」=>カナダ産最高級のNo.1エキストラライト、メープルシロップ(
http://item.rakuten.co.jp/kitchen-garden/974453/)を取り寄せ、ホットケーキにたっぷりかけて食べる。
<<慎太郎うれしそうに、自前のLPを大事そうにターンテーブルの上におきそっと針のせてスタート。>>
http://www.youtube.com/watch?v=Z7b37l_B4vI&NR=1&feature=fvwpいやあ、すばらしい歌詞・すばらしい声・すばらしいアレンジ。胸にじ〜んときて涙がでます。
みなさん、今日のテーマがなんだったか覚えていらっしゃいますか?そう、「あの頃できなかったけど、今ならできるかも」。みなさんはどれだけ思い浮かべることができたでしょうか。捕らぬタヌキの皮算用で、「かも」の部分に力を入れてまたカキコミしてくださいね。「言ったもん勝ち・心入ってれば、いっぺーじょうとう」の心意気でどうぞ。
そして、私が校内放送の原稿を書くために時として、どれだけ四苦八苦・試行錯誤・苦心惨憺(くしんさんたん)するかがお分かりいただけたかと思います。でも、どんなリクエスト曲も本当に涙が出るほど嬉しいですからね。これからもどんどんお待ちしてますよ。
えーっ最後にひとつ。
チェッカーズとかけて、ホカマアヤコのみなさんへの感謝の気持ちと解く、その心は?
「涙のリクエスト」
おあとがよろしいようで。
ざぶとん三枚の上から涙をうかべ・手を振ってお別れです。
「あのときぼくらがいた。きみにまたあえてでーじうれしい!」
!らなうよさ・でま回次はでれそ
*おまけ*
「涙のリクエスト」というオチへ向けて、サブリミナル効果(
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%96%E3%83%AA%E3%83%9F%E3%83%8A%E3%83%AB%E5%8A%B9%E6%9E%9C)をねらい、どんだけ<涙>ということばをちりばめたことか。さあ、今回の校内放送ぜんたいで私はいくつ <涙/なみだ>を使ったでしょう。
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*参照したビデオクリップ(登場順)