2003/06/20(金) 03:35 - 6 組 昔も今もジャンボです (女)
息子が中学を卒業して8月末の新学期からは晴れてハイスクールへ。といってもここは5・3・
4制で日本で言う中学3年から高校3年の4年間がハイスクール。日本で中2から中3といえ
ば受験戦争で大変な時期ですが、ここはよっぽどの名門私立校にでもいない限りのんびりマイペ
ースでやってます。6月第1週から始まった夏休みは8月の末まで続きますが、その間は宿題も
ぞうきん2枚提出も、朝のラジオ体操も、夏休みの友もな~んにも無し。175センチ近くに伸
びた身長のわりに14歳というガキな年齢は、両親共働きで公共の交通手段がない田舎の生活に
はある意味で地獄のような退屈さを味わうことになる。よく毎日やることを見つけてがんばって
るな~と感心する親ばかの私。卒業式は中学3年間の成績、或いはその1年間の成績がよかった
生徒の表彰式も兼ねる。4.0が満点として全教科平均3.0以上、3.5以上、そして4.0かそれ以上
の生徒は「優秀生徒賞」の各種の表彰を受ける。3.0の言葉の響きはあまりピンとこないかもし
れないけれど、実は数字だけをみると日本の評価より厳しい。
平均60点以上でやっと3.0の成績がもらえる。3.0を連続でもらう生徒はやっぱり努力している
し宿題の提出がネックになってくるので徹夜してでも提出のために頑張らなくてはいけない。
宿題は殆ど毎日あるから、うかうか遊びほうけていると朝になって6時半から7時10分くらい
にはスクールバスに乗りこまなければいけない。
息子が組んでいる(正確には先週まで組んでいた)ロックバンドの女の子2人はその優秀生徒賞
のアッパークラスにいて、3年間の成績の平均が4.0の一人は「最優秀大統領賞」などというす
んばらしい賞をもらった。名のごとくブッシュ大統領の直筆署名入りのデカイ賞状。
もう一人の子も3.5で「優秀大統領賞」。かろうじて3.0で毎年優秀生徒の中に食い下がった我が
息子だけど、性格が面白いから許してやろう!って言う気になっている。父親の作った家庭菜園
のナスやチキナーや大根の世話もしてくれるし、いつのまにか咲き乱れているシャクヤクやカンナ
の花を切って食卓を飾ったり、図書館で借りた料理の本を研究してカノジョーにゴハンを食わせて
やろうとたくらんでいる暇人。ここでは15歳半には仮免、16歳からは本免が取れる。
下手すると来年のクリスマス前にはコイツ運転手?私の住むこの牧場+イモ畑の村には信号が3つ
しかない。村の端から端まで距離にすると簡単に20マイル(32キロ)はあるはず。ある時期
2ヶ月おきに高校生が死亡事故にあうという悲惨な体験をしたのをきっかけに、シートベルトを
しないで正門を出る生徒は運転禁止の処分さえも与えられた。なんせ、学校の目の前の道路の制
限速度が55マイル(88キロ)。信号もなくパトカーも少ないところゆえみんなそれ以上のスピ
ードを出しているから、初心者運転手を子供に持つ親たちは心配でたまらない。
社交ダンス初心者クラスを私と一緒に取っていたが、それも終了し、また暇をもてあまして1日
10時間以上の睡眠を取っている昨今の息子。免許を取って、車に乗り出すと親なんか無視して
行動半径を広げていくのが一般的だから今のうち一緒に過ごす時間を大事にしないとなぁ。しか
しここは遊び場がないよぉ・・・。