2007/06/05(火) 07:00 - シーサー 組 (´・э・`)ちょっちゅ (女)
どこで聞いた言葉だろうか
「運命」は前から現れ、後ろへ隠れる、「人生かくれんぼ」
人は時間を懸けて様々な出逢いをする
青いレイを白いスーツの上着から流し、歌いながら踊っていた人は
プレタポルテのような質のよい、品がある服に身を包んで自身を人目に晒し
与えたものへのお返しもなく、無償に瞬間を生きた・・・
60代・・・どんな人生だったのだろう
何故、あそこにいたのだろう・・・場所としては似合う気がしなかった
いつの間にか消えたが、一人で無事に家まで辿り着けたのだろうか
誰かが彼女を側で見守っていて、歌い踊り疲れるまで待っていたのだろうか
心ない視線に童女のような瞳で周囲の人を見つめ返していた・・・
そして、何かを伝えられると思った人に近づこうとしたのか・・・
たぶん40代・・・
自分を待っていてくれる人の為に、精一杯のおしゃれで答える
その目的があれば他人の視線は気にならないし、頓着しない・・・
スパンコールが彼女の気持ちを受け止め輝きを増し、髪のカールも風にゆれ寄りそう
細く高く、人目にはあぶなっかしいハイヒールが彼女を支え、体を預かり確実に進む
一日のうちの限られた自分自身の舞台へと・・・周りを自身の脇役にして演じる夢か
そして20代・・・
たとえ目に留まらなくても一瞬の偶然に出逢いを賭ける
その為に食事を我慢しダイエットをし、もちろん運動もした
友人に長年憧れ続けた人にやっと会える・・・かもしれないと前日告白し宣言
その人の視線に自分は映らずとも、同じ時間、空気を共有するだけで目的が達成した気がする
もしかしたら、将来の伴侶に、そんな事もあったのよと、思い出話をする日が来るかもしれない
東京の片隅、下町両国・・・
一生に一度の2007年5月22日午後3時・・・
一人の時間が3つの時間と重なり交わり、通り過ぎた・・・
ドラマはそれぞれ続き、又、様々な出逢いが瞬間瞬間交差する未来・・・
振るのは腰から、「人生の旗」にかわり、その旗がどんな風を呼び込み何処へ流れるのか
願わくば、もう一度、10年後の3人に同じ日、場所、時間に会ってみたい・・・清しい朝