2015/10/30(金) 18:40 - Gray Moon (男)
近塞上之人
有善術者
馬無故亡而入胡
人皆弔之
其父曰、此何遽不為福乎
居數月、其馬將胡駿馬而帰
人皆賀之
其父曰、此何遽不為禍乎
家富良馬
其子好騎、墜而折其髀
人皆弔之
其父曰、此何遽不為福乎
居一年、胡人大入塞
丁壮者引弦而戦
近塞之人、死者十九
此獨以跛之故、父子相保
故福之為禍、禍之為福、化不可極、深不可測也
(語注)
○塞:(国境近くの)要塞、砦
○胡:異民族 えびす
○將:率いる
○弔:いたむ 哀れむ
○何遽(なんぞ):どうして
○賀:喜ぶ。祝う
○髀:股(もも)
○丁壮:血気盛んな男子 一人前の男子
○弦:弓づる。
○跛:脚が不自由なこと
辺境の要塞(砦)の近くに、占いの術に長けた男がいた
ある時その男の馬が、どうしたことか北方の異民族の地へ逃げ出してしまった
人々が男を慰めると
その男は「これがどうして福とならないと言えようか?」と言った
数ヶ月たった、逃げた馬が異民族の地から駿馬を引き連れて帰って来た
人々がお祝いを言うと
その男は、「これがどうして禍をもたらさないと言えようか?」と言った
やがてその男の家には、良馬が増えていった
その男の息子は馬に乗るのが好きだったが、ある日、馬から落ちて股(もも)の骨を折ってしまった
人々がお見舞いを述べると
その男は、「これがどうして福をもたらさないと言えようか?」と言った
一年が過ぎる頃、砦を越えて異民族が攻め寄せて来た
成人しているこの地の男たちは弓を引いて戦い、砦のそばに住んでいた者は、十人のうち九人までが戦死してしまった
しかし、その男の息子は足が不自由だったために戦争に駆り出されずにすみ、父とともに生きながらえる事ができた
このように、福は禍となり、禍は福となるという変化は深淵で、人間が見極める事はできないものなのである
出典:故事成語で見る中国史 塞翁が馬より
運命なんてのは勝手に決まるもの
くよくよあがいても しょせん しょーがねぇってこった!
次々とやってくる状況はYoku mo Waruku mo 受け入れるしかなく
受け入れたふりをして、じっと熟成させれば・・そうすれば・・やがて苦いだけの酒も芳醇な古酒となり最
高の酔いを味わえるかもしれない
「新酒は、頭ばかり酔う 熟成酒は、からだ全体が潤うように気持ち良く酔う」