前回まで、「養秀の杜・植物苑」の広報用リーフレット原稿をそのまま紹介したが、その中で、例えば、世界中のヤシを収集するとあるが、すでに沖縄に導入されているマニラヤシがいま、結実期にあり街路樹・公園木として散見されます。会員は、先週からあちこちに出没して、袋を手にして種の収集に励んでいます。ときどき、道路脇で知り合いの人に目撃されて「あれ、ヨシダ先生、そんなとこでなにをしているんですか?」と、声をかけられますが、「いや、なに、その、ジョギングの途中、で、気分転換に、・・・」などと、うやむやに返事して、せっせと自分たちの趣味の実現のために励むのです。これが、心身の健康のために、どんなに役立つことか、やってみないと、分からない。定年前に課長とか、会長とか、社長とか、肩書きの立派な人ほど、このような破天荒な行為はしない。片意地張って、いつまでも鎧を脱がず、ヘイヘイ楽々と定年後の人生を豊かにしない方々が、問題なんです。会員は、すでに数千粒の種子を収集しています。来週は、首里の末吉公園でいま真っ赤に色づいているマニラヤシの種子を収集しようと、狙っています。この「やる気」「意気込み」「生きがい」こそが、定年後の人生を左右するのです。